【今月の草木花】
不老長寿の象徴、松
お正月の“門松”に代表されるように、新年の寿ぎと関わりの深い、松。
平安時代より、神待つ木という意味から、神が降臨する木として尊ばれてきました。
風雨にめげず、常緑で大木になるところから“長寿・不老不死”の象徴でもあります。
今月は、松を用いた商品のご紹介です。
お正月に松を飾る
こぢんまりとした「ミニ盆栽 松」。ところどころに金色を用いているので、お正月のめでたい雰囲気に似合う風貌です。
「ミニ盆栽 紅白梅」や、「和紙お供えもち ミニ」などと同じくらいの大きさなので、組み合わせて飾っていただくこともできます。
切り絵の松を飾る
こちらはmedetaya KIRIEの「切り絵屏風飾り 鶴と松竹梅」です。揉み加工を施した光沢のある紙を、繊細な切り絵にした鶴と松がめでたい雰囲気を引き立てます。
飾りを引き立てる、松
金屏風に、松のちぎり絵を手作業で貼り合わせた「ちぎり絵 屏風 松の緑」。
張り子の置き飾りのほか、さまざまなお正月飾りを引き立てて、華やかな空間作りを手助けしてくれます。
おせち料理を引き立てる“根引きの松”
根引の松は、根が付いたままの小松を白い和紙で包んで水引をかけ、玄関の両脇に門松の一種として飾られます。現在でも関西地方で飾られているようです。
もとは平安時代の宮廷儀礼である“小松引き”がルーツと考えられています。“小松引き”とは正月初めの子(ね)の日に小さな松の木を引き抜いてくる貴族たちの遊びの一種で、長寿祈願のため愛好する習慣から変遷したものといわれます。
根引の松を和紙に印刷した「祝い松 ランチョンマット」と「祝い松 箸包み」。新年に長寿を願うテーブルウェアです。
“水引松”のお屠蘇飾り
まるで松葉のような緑の水引を包んで仕立てた「おとそ飾り 干支 卯」。
2023年の干支と、「難を転じる」に通じる縁起物・南天を添えて、新年を寿ぐお屠蘇飾りです。
富士と松 和紙の小箱と香りを楽しむ
めでたい初夢は一年中の幸運をもたらす、といわれます。
吉夢の代表“一富士二鷹三茄子”で最もめでたいとされるのが富士山です。
「香 富士ヶ嶺」。富士と松を組み合わせた切り絵の化粧箱に小さなお香を入れました。
松のウッディなベースにローズなどを合わせた富士山麓の清らかな空気を想わせる香りです。
縁起の良い取り合わせなので、贈り物や海外の方へのお土産にもおすすめです。
色変えぬ松
落葉樹が次々と葉を落とす冬枯れの中でも、青々とした葉をたたえる松は、日本文化の中で特別な存在です。
松の緑を眺めつつ、暖かくしてこの冬を過ごしましょう。
参考WEBサイト: 東京国立博物館 1089ブログ